院長挨拶
南房総市立富山国保病院
病院長 鈴木孝徳
当院は、昭和23年に当時の平群診療所として開設され、昭和30年に富山町国保病院、平成18年に町村合併により南房総市立富山国保病院となり、地域に密着したプライマリケアを担当することを目標に、救急初期診療、人間ドック、リハビリテーション、在宅医療、近隣の介護施設との連携など地域医療に取り組んでまいりました。
平成30年 には、地域医療連携推進法人「房総メディカルアライアンス」を、社会福祉法人太陽会・安房地域医療センターと共に設立し、少子高齢化など社会環境や医療ニーズの変化に対応すべく、医療機関相互の役割分担と連携を推進し、効率的で質の高い地域医療を提供することを目指し、当院は、回復期病床である地域包括ケア病床に転換いたしました。
急性期治療をお受けになった後にリハビリテーションが必要な患者様、在宅や施設で体調を崩された患者様の入院診療を担当し、住み慣れた地域へ、在宅復帰を目指す病床として地域住民の皆様にお役に立てるよう、職員一同努力してまいります。
令和2年には、新型コロナウィルス感染症対策としてコロナ専用病床を開設いたしましたが、令和5年から地域包括ケア病床を再開し、外来診療、救急初期診療、在宅医療についても従来どおり取り組んでいるところです。
地域住民の皆様並びに医療・介護・保健・福祉の関係各位の皆様と、より一層の連携を図り、地域医療の充実に取り組んでまいりたいと思いますので、今後ともご指導・ご支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
当院の目標
- 心温かい親切な医療を行い、地域の皆様に愛され信頼される病院となるよう努力いたします。
- 総合的、全人的な医療を心がけ、地域の医療機関や介護・保健・福祉と連携し、地域の皆様を地域で支えあっていく地域包括ケアシステムのチームの一員として努力いたします。
- 安全で質の高い医療が提供できるよう、常に研鑽に努めます。
施設基準
富山国保病院は、厚生労働大臣が定める「施設基準等」を遵守している保険医療機関であり、関東信越厚生局長へ当該基準を届け出ております。
1.看護基準に関する事項
- 【一般病棟入院基本料】
- 一般病棟において、1日に看護を行う看護職員の数は、常時、入院されている方の数が10又はその端数を増すごとに1以上を配置しております。(平成18年4月1日~)
当病棟では1日に6人以上の看護職員が勤務しています。
- ■朝8時30分~夕方17時15分
- 看護職員1人当たりの受け持ちは5人以内
- ■夕方17時15分~翌日朝8時30分
- 看護職員1人当たりの受け持ちは10人以内
- 【地域包括ケア病棟入院料】
- 地域包括ケア対象病床において、1日に看護を行う看護職員の数及び1日に看護補助を行う看護補助者の数は、常時、入院されている方の数が13又はその端数を増すごとに1以上を配置しております。(令和元年5月1日~)
当病棟では1日に5人以上の看護職員が勤務しています。
- ■朝8時30分~夕方17時15分
- 看護職員1人当たりの受け持ちは4人以内
- ■夕方17時15分~翌日朝8時30分
- 看護職員1人当たりの受け持ちは10人以内
2.食事療養に関する事項
- 【入院時食事療養(1)】
- 当病院では、管理栄養士の管理のもとに食事療養が適時(朝食、昼食、夕食(18:00))、かつ適温にて入院されている方へ提供しております。
3. 連携施設
介護保険施設等において療養を行っている患者の病状の急変等に対応しています。
また、協力病院として以下の介護保険施設と連携しております。
■介護老人保健施設 葵の園・南房総
■サテライト型小規模介護老人保健施設 葵の園・岩井海岸
4. その他に関する事項
他に、当病院は下記の基準を届け出ております。
- 急性期一般入院料6
- 地域包括ケア入院医療管理料1(看護職員配置加算)
- 診療録管理体制加算2
- データ提出加算1
- 医療安全対策加算2(医療安全対策地域連携加算2)
- 感染対策向上加算2(連携強化加算)
- 運動器リハビリテーション料(III)
- 運動器リハビリテーション料(III)初期加算
- 脳血管疾患等リハビリテーション(III)
- 脳血管疾患等リハビリテーション(III)初期加算
- がん性疼痛緩和指導管理料
- 撮影に使用する機器:64列以上のマルチスライスCT
- 情報通信機器を用いた診療に係る基準
病院概要
開設年月 | 1948年12月 |
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郵便番号 | 299-2204 |
都道府県 | 千葉県 |
住所 | 南房総市平久里中1410-1 |
電話番号 | 0470-58-0301 |
FAX番号 | 0470-58-0496 |
病床数 | 一般病床 47床(地域包括ケア病床)・感染病床 4床・病床合計 51床 |
診療科目 | 内科・消化器内科・外科・整形外科・リハビリテーション科 |
医療機能 | 救急告示病院 病院群輪番制病院 |
在宅医療 | 訪問診療 |
保健事業の実施状況 | 人間ドック・健康診査・予防接種・総合相談窓口開設 |
沿革
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昭和23年12月15日開設、平群農業協同組合、名称は平群診療所。木造瓦2階建、病床数は一般7床、診療科目は内科、外科で開設。
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昭和28年4月増床増築で木造、一般7床、結核21床、伝染7床、計36床に増床、名称も平群国保病院と改称した。
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昭和30年2月平群村と岩井町の合併により富山町となり、国民健康保険事業も町営に移管。名称も富山町国保病院と改める。
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昭和37年~39年昭和37年診療棟、38年給食棟、39年一般病棟を改築し、一般病床も30床に、更に42年、伝染病棟が鋸南地区環境衛生組合の委託になり改築し、19床となり、合計70床となる。
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昭和61年~62年老朽化が激しいため、2ヶ年計画で伝染病棟を除き移転改築、敷地面積4,587㎡、建築面積2,496㎡、鉄筋コンクリート造2階建で、病床は一般35床、結核16床となる。
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平成6年4月療養病床12床、結核病床4床に変更。
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平成11年7月法改正により、結核病床を感染症病床4床に変更。
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平成18年3月20日市町村合併により名称を南房総市立富山国保病院とする。
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平成31年4月1日療養病床12床を一般病床へ転換。一般病床は地域包括ケア病床として利用。